


私の場合、悩んだ回数は 両手両足の指でも足りませんでした。
次女が「知的障がい」その診断を受けた日。
「嘘だ」と思いました。
運転しながら、眠る娘を見て泣きました。
その夜、寝たのか寝てないのか わからないまま朝を迎えました。
次女は漢字が得意でした。
当時の次女は、漢字検定10級の漢字について、
一つ一つの漢字はわかる、見本を見れば思い出し書くことができる。
そんな状態でした。
100点中80点取れば合格の漢字検定10級は、本人がもうちょっと頑張ればできる領域だと感じたんです。
「これなら、練習すれば合格できるかも」
「合格したら、達成感を味わえるかもしれない」
そう思って、漢字検定10級に挑戦することを決めました。
でも、簡単ではありませんでした。
知的障害があり支援級で勉強している次女には、普段使わない熟語は、その意味がさっぱり分からず、一つずつ最初から教える必要がありました。
たとえば、「水車」という簡単な漢字でも、 娘は「すいしゃ?何?」という反応。
Googleで水車の画像を検索して見せて、「ほら、水で回る車みたいなやつだよ」と説明しました。
一つひとつ、こうやって教えていきました。
でも、ご褒美制度を取り入れ、模擬テストを繰り返すことで、娘にも自信がついてきました。
「ママ、これわかる!」
娘の表情が明るくなっていくのがわかりました。
本人もやる気が出てきたんです。
試験会場では、親は入れません。
不安が強い次女のために、事前に試験会場へ配慮をお願いし、
座席を前の端にしてもらいました。
また、模擬テストで名前を書く場所や、解答用紙の形式など、本人が「初めて!」という状況をできるだけ作らないよう工夫しました。
気持ち穏やかに受けられるよう、できる限りの準備をしました。
そして、合格通知が届いた日。
証書を見た娘は、信じられないという気持ちと、照れくささが混ざった表情でした。
「封筒はママが開けて」と言って、2人で一緒に合格証書を見ました。
支援級の担任にも報告し、先生にも褒めてもらったら、娘にもようやく実感が湧いてきたようでした。
「1日5分でも、60日間続けたら結果を出せる」
それを娘が体験できたことが、何よりも大きかったです。
10級という、低年齢でもチャレンジしやすい級があってよかったと思います。
これが中学生だったら、同じ挑戦は難しかったと思うから。
ママである私にとっても、子どもと何かを成し遂げる喜びと達成感は、計り知れないほど大きなものでした。
これまでは、できないことばかりを伝え続ける日々でした。
でも、できることもたくさんありそうだと、初めて心から感じることができたんです。
この漢字検定合格までのプロセスで私が学んだ、
これらすべてを、今回のセミナーでお伝えします。
社労士で、保育士、知的障がいっ子ママの、
みやま はるです。
大学を卒業し、無線機メーカーで20年の勤務後、
社労士法人の代表として中小企業の社長をサポート。
発達凸凹っ子の子育て経験から保育士の資格を、
その後「子ども発達障害対応スペシャリスト」を取りました。
現在は、地元で親の会を立ち上げ、お話会をひらくなど活動をしています。
知的障がいのある姉がグループホームからB型作業所に通所しています。
支援なしで育てられた姉の二次障害を目の当たりにし、「二次障がいに苦しむ親子をなくしたい」という想いでInstagramなどで発信しています。
2024年2月からスクールカウンセラーで子育てコンサルタントのめいさんの門下生として学び続けています。
「はるさんのアドバイスで子どもが変わった!」という講座生の声が何よりの喜び。
正しい知識と方法があれば、親子関係は必ず良くなると信じて活動しています。
社会で成長するために必要なスキル。 不登校や行き渋りのお子さんには、
ぜひ知ってもらいたい内容です。
言ってみれば、発達凸凹っ子育児って 少数派…だからこそ、揺らぎやすい。
ママが子育ての軸が整えば、子育てがグンっと楽しくなるはずです。
そのヒントをお渡ししますね。
私には知的障がいのある姉がいます。
姉は支援を受けずに高校を卒業し就職しましたが、職場で理解を得られず二次障がいを発症してしまいました。
「なぜ、自分は仕事ができないんだろう」
「どこにいっても、いじめられる」
「どうすれば、早くこの世を去れるのか」
母はそんな姉につきっきりでサポートし続け、その姿を間近で見てきた私は「この世から二次障がいをなくしたい」と強く思うようになりました。
その後、私自身にも知的障がいのある子どもが生まれました。
「この子の将来はどうなるんだろう」
「ちゃんと働けるのかな」
と不安で押しつぶされそうな日々。
そんな時、ペアレントメンターさんや、Instagramで繋がることができた恩師の話に救われたんです。
進路で悩み、誰にも相談できず孤独だった私に、「大丈夫だよ」と寄り添ってくれる存在がいたことで、今の私があります。
母が姉を支え続けた姿、ペアレントメンターさんや恩師に救われた経験。
この2つが、私の原点です。
発達凸凹っ子を育てるママたちは、毎日不安と戦っています。
「この子の将来は?」
「私の育て方が悪いの?」
そんな想いを一人で抱え込んでいるママに、「あなたは一人じゃないよ」と伝えたい。
ほっとできる場所をつくりたい。
同じ悩みを持つママ同士が繋がり、支え合える場所が必要だと思ったんです。
だから私は、社労士としての専門知識と、自分自身の経験を活かして、発信を続けています。
二次障がいで苦しむ子どもとママを1人でも減らしたい。その想いで、今回のセミナー開催を決めました。



これは編集画面用のサンプルです。
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